僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ
「有須」
テーブルに置いてある灰皿を引き寄せ、有須の隣ひとつ分空けて椅子に座った。
有須はマグカップを両手で包んで、不安げに俺を見つめる。
何も言わないでほしい。
何か、言ってほしい。
そんな表情の有須に、俺まで何を言えばいいのか分からなくなってくる。
秘密を知られてしまった有須の心は、今どれだけの葛藤をしているのか、分からない。
分からないけど、目を逸らしちゃいけない。
気付いてしまった以上、知らないふりはできない。
だから、聞く。
勇気を、覚悟に変えて。
「過食症なんだな?」
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