【実話】コイウタ・完


―帰ってこんね―

―なんで連絡せんと―

―うそつき―

―もう帰ってこんでよか―

―勝手にして―



メールも全てシカト。


電話は、たまに出るぐらいだった。

佑斗といることが分かってたみたいで、佑斗にまで連絡がいく。

そのたびに電話に出るなと佑斗に言っていた。


なのに佑斗は、私がいないところでママと連絡を取って『迎えにきて下さい』とお願いをしている。

ママが寮の前まで車で1時間以上かけて何度か迎えにきた。

だけど私は帰らないと駄々をこねる。


佑斗には、怒られ…
ママには、泣かれ…


ママの涙は胸が痛くなるけど
私は佑斗と一緒にいたかった。



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