ハピネス 〜女になった私〜
舞は、私の頭を優しく撫でてくれた。
「後ろめたい事なんてないんだから!20年以上未希の友達やってる私が言うんだから間違いない!未希は正真正銘の女の子だよ!」
舞の言葉に少しだけ心が軽くなる。
本当に分かってもらいたい人にだけ、知ってもらえればそれでいい。
ノブくんにメールを送る。
ボタンを押す指が少しだけ震えていた。
【私も舞も行く事にしたよ!それでね、私の障害の事は、みんなに秘密にしてもらっててもいいかな?】
ノブくんから届いた返信メールに涙が出そうになった。
【分かった。でも未希が言いたいんやったら、俺は全然かまへんからな?未希は俺の自慢の彼女やから〜!愛してんでぇ〜!!】
普通は嫌だよね・・・
ノブくんは私を恥ずかしいって思わないの?
涙ぐむ私の手から携帯を取って舞が言った。
「未希・・・いい人に出会えてよかったね。」
舞の目にも、うっすらと涙が浮かんでいた。
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