ハピネス 〜女になった私〜



翌朝、朝日が登るのと同時にノブくんの車で出発。



「未希、眠たい?寝てていいで?」



ノブくんが私の頭を撫でて、頬を撫でる。



後部座席ではすでに舞と拓くんが爆睡している。



「大丈夫。ノブくん疲れたら言ってね?運転代わるから!」


「えぇっ!?未希の運転やったら生きて辿り着かれへんやん!」


「ひどーいっ!!」



確かにペーパードライバーで免許を取ってから1度も運転なんてした事ないけどさ?



拓くんの豪快なイビキを響かせながら車はどんどん進んで行く。



運転するノブくんを見つめながら、私ははしゃいだ様にずっと喋り続けていた。



そんな私の話をノブくんは笑って聞いてくれる。



だんだんと外の景色は、真っ白になっていく。



太陽の光に反射した雪が、キラキラと輝いて目の奥が痛くなる程に眩しい。



信号待ちでノブくんがかけたサングラス姿に、私のドキドキメーターは気温と共にぐんぐんと急上昇。



朝早く出発したのは大正解で、目的地近くまで来た頃には、だいぶ渋滞していた。



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