ハピネス 〜女になった私〜



お昼過ぎにようやく、私達が泊まるペンションにたどり着いた。



可愛い外観を見て、私のテンションはさらに上がる。



旅行会社で働くノブくんのお陰で、この可愛いペンションに格安で泊まる事が出きるんだ。



「早く部屋もみたいなぁ〜!ノブくん、連れて来てくれてありがとう!」



車が駐車場にとまって、いそいそと降りる準備をしている私の腕をノブくんが掴んだ。



「ん?」



「未〜希、チューしよ?」



さっきまでは普通に話していたのに、いきなり甘えた声でそんな事を言われれば、驚いてしまう。



「部屋に入ってからね?」



「1回だけ。な?」



後ろの席には友達カップル。



太陽は一番高い位置まで昇ってる。



「ノブくん・・・?」



近づく顔に、私が拒否る事なんて出来るはずもなく、そっと目を閉じた。



唇が重なって、ぐっと引き寄せられた瞬間・・・



「わ〜お!相変わらず仲良しね〜??」



慌てて唇を離してもすでに遅くて、ニヤニヤする舞と拓くんに私の顔は真っ赤に染まった。




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