ハピネス 〜女になった私〜



車を走らせるノブくんがどこに向かっているのかは分からない。



でも、家とは違う方向に進む車に、どこかホッとしている自分がいた。



まだ、もう少しだけ一緒にいたい。



運転しながらも、ノブくんはずっと話しかけてくれる。



こんな風に男の人と二人きりでいるのは久しぶりなのに、ノブくんといると、何だか安心する。



タバコを吸う姿、音楽のボリュームを下げる仕草にさえドキドキした。




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