ハピネス 〜女になった私〜



ノブくんはハンドルに腕を乗せて、フロントガラス越しにじっと夜景を見つめている。



「あの・・・今日、ありがとう。」



この言葉を言う事さえ、私には精一杯だった。



「楽しかった?」



向けてくれる笑顔はやっぱり優しくて、少しだけホッとした。


「楽しかった。」



続かない会話。


明らかにさっかまでとは違う雰囲気。


ノブくんは今、何を考えているの?


やっぱり私が本当の女の子じゃないから、ノブくんはつまらない?



じゃあどうして、こんな素敵な場所に連れて来てくれたの?



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