ハピネス 〜女になった私〜

女になる為に




東京に来てすぐに私のホルモン投与は始まった。



副作用がきつくて、治療の後は1日中寝ている事が多かった。



お母さんは、田舎と東京を行ったり来たりの生活。



2週間に一度のホルモン注射。



すぐには体に変化も表れない。



それでも、女の子になりたいという気持ちが変わる事はなかった。



私にとって救いだったのは、成長期に大きな声変わりがなかった事。



容姿が変われば、誰にもバレずに女の子として生きていけるんだと、不安の中でも、希望を持ち続けていた。




.
< 69 / 230 >

この作品をシェア

pagetop