戦国サイダー
「余計なことは考えるな」



よっ、読まれてる!?



その上さりげなく手首を掴む手に力が入って痛いんですけど!?



「言うことを聞けば、悪いようにはせん」



そう言って初めてほんの少し微笑んで……それはもう絶品だけど……



もう騙されない!


かっこよくたって、こいつは鬼だ!



世話をしろだなんて普通下手に出るもんでしょ、なのに何この上から目線。



「さて、雨も止んだことだし、行くか」



ようやく離れた手と顔にほっと一息。


とりあえず、三歩ぐらい距離を空けておく。


 
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