戦国サイダー
そう思わず言ってしまった途端、虎の顔色がさっと変わる。



え、何、言っちゃまずかったかな。


いやまずいも何も、何平然と私口走ったんだろう。



「あ……ごめん、なんでもない」


「すまない」


「いえいえ、こちらこそ……ってはい!?」



思わぬ謝罪に身体が固まる。


確かに朝虎と違って今はいつもの虎だけど。



「いや……もしや儂より先に起きたのでは、と思ったのだが……」



起きました、という意を込め、こくこく頷く。



「怪我はないか?」


「怪我?」



ん? ちょっと待った、なんか話がわからないぞ?


この人、今朝何をしたのか覚えてないの?




……まさかだよね?


 
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