虹のかなた〜Second Love〜(実話)


『お疲れ!!優菜今日飲みに行こっか!!あんたの知り合いの店連れてってよ』


『えっ!!マジ??全然いいっすよ!!店休みだったら叩き割って入ってもいいし(笑)』


『あほか!!』


今日のあたしは何もかもに開放されたい気分だった


今だに智兄には誤解されたままで自分の気持ちを伝えられずにいる自分に腹が立っていた


『じゃあ後で姉貴の家まで迎えに来るわ』


『了解!!』


優菜はよほど嬉しかったのか終礼後、一目散に帰って行った



あたしも早々仕事を済ませ今日も携帯ランプが光っていないことに深い溜め息をついた




智兄はあれ以来メールも電話もしてくれない



工事にも、時々しか来なくなった









携帯の未送信Boxは智兄でいっぱいだった


電話かけようとしても発信ボタンを押せず、メールなら…と思っても送信ボタンの所で毎回手が止まってしまう…







智兄は何を思っているのかな?


智兄に会いたいよ……












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