純白小悪魔 [仮]












周りを見ると
乗客はあたしと男のみ











隣の車両から
掃除のおじさんが
移動してこようとしていた










『あ、おじさん
来ちゃうよ
とにかく降りよう』











「え?
ちょ、ちょっと」












男はあたしの腕を
引っ張ると
電車からおりた











「ちょっと放してよ」











男の手をはらうと
あたしは辺りを見渡す












「何ここ」











あっちを見ても
こっちを見ても
な〜んにもない











「ちょっと!
何処なのよここは」











『ん〜..終点?』












終点?











って聞かれても..












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