純白小悪魔 [仮]













「ちょっと」











『場所もわからないのに
何処行くつもり?』












嫌でも今日は
この男といるしか
ないらしい











『こっち来て』











男はあたしの
手をとり
歩きながら1人で
ベラベラと話しはじめた











しばらく歩くと
ファミレスに着いた











あたしはその間
一言も話さなかった











店に着くと
男は店員に
2名だと伝えた












店員は一瞬男に
見とれたようだったが
ハッと気がつくと
すぐに席に案内した













『コーヒー大丈夫?』











席に着くと
あたしにそう
問い掛けた男











あたしは黙って頷く











『じゃあとりあえず
コーヒー2つ』












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