ひまわりとタンポポ
「優助…俺、お前の気持ちよくわかんねーよ?だけどお前が今苦しんでんなら…俺が一緒に解決してやる!だから… な?」
空…。
だったらもう一回あいつを生き返させてくれよ…。あいつをもう一回ここに連れて来いよ…。
もう一回…あのひまわりをここに咲かせてみろよ…。
「優助…?」
「ごめん…無理だ…」
「言ってみなきゃわかんねーだろ」
「じゃあ優太をもう一回ここに連れてこいよ!!」
…―ハッ!!
俺はつい思っていた事を口にしてしまった。空の奴を見たらこれでもかって位に俺を睨んできていた。
「俺はさ…何回も優太の代わりになろうとしたよ?」
「…え?」
予想外だった。
空が優太の代わりになろうとしてたなんて…
「でも俺、優太みたいに器用じゃないし頭もよくない。だから優太の代わりにはなれなかった…もちろん優太は本当は生きてるかもとかも考えてたよ。でも、現実は違った。」
「………。」
「だから優助も現実を見ろよ。目の前にいるのは誰だ…?俺だろ?優太はもう居ない。触れない。会えない。もう帰ってこないんだよ!!」
「…っ!」
「俺だって最初はずっと思ってたよ!優太は一生懸命頑張ってたのに皆すぐ忘れちまう!許せなかったよ!?でも…」
「…空?」
「優太が最後に全校の皆に最後の言葉言ってたんだよ…」