Mr.キューピッド

世話役認定


俺が朝起きた時から、多分コイツら2人はいた気がする。
雪路が朝ご飯をくれて、もう1人は平然とコーヒー飲んでくつろいでて。そんな光景を俺は見ていた……気はするな。
朝は低血圧で寝惚ていることが多いから自信はない。

「今更そんなこと聞かれてもなぁ……」

雪路と一緒に部屋にやってきている男・梶浦輝明が、頬をポリポリと掻きながらうーんと唸る。

「まぁ、いたいからいるんじゃね?」
「おい。」

いたいからいるって……それ以前にどうやって入って来たんだよ。

「違うわよテルちゃん。私達は朝ご飯を恵んでもらいに来たのよ。」
「あ、そっか。」
「いやいやちょって待てよ。『そっか。』じゃねぇよ。」

特に輝明の方。コイツの部屋行ったことあるけど部屋中食べ物だらけだったぞ。
組んでる人がいっぱいくれるらしく、俺がやって来た時は多すぎるからって逆に恵んでもらったくらいだ。食べ物に困ったことなんてないだろうに。


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