幼なじみな僕ら。
あたしは楽を睨んだ。
楽は「なんだよ・・・」と言いたげな顔で、
あたしを見る。
楽は頭の回転が良いから。
これ以上口出しすれば、あたしがキレてしまうのも
ちゃんと、分かってるんだろう。
玄関のチャイムが鳴った。
あたしは体をビクリとさせる。
時計を見た。
午前7時15分。
・・・学校キャンプがあったその日まで、
実羽があたしの家に来ていた時間だ。
4人で一緒に行くため。
あたしを、迎えに来るために。