オモチャのキモチ【短】
「なにやってんだって聞いてんだよっ!」


怒号と一緒に彼の手は私の机の上にあるものをなぎ落とし、耳障りな音をBGMにして床の上に奇妙なオブジェのように広がった。


「ご………めんな………さ………痛っ!」


ギュッと目を閉じ、俯いて謝罪の言葉を唱える私の髪が乱暴に引かれる。


「うだってんじゃねえっての。
ああ?
俺にわざわざ手間かけさせてんじゃねえよ。
お前、自分の立場判ってんのか?」


冷たく言い放ち、私の髪を掴む彼の手に引かれて私は椅子から身体を持ち上げる。


「痛いか?
ンナ筈ねえよな?」
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