オモチャのキモチ【短】
「ごめんなさ………っ!」


また、呟きそうになってしまった言葉を、彼からの視線の圧力で飲み込んでしまう。


「俺に謝ってんじゃねえっつってんだろうがっ!
お前は俺のオモチャなんだよっ!
いい加減自覚しろよな?
それともまだ覚えらんねぇか?
口で言ってもわかんねぇなら、身体に言って聞かすしかねぇよなあ?」


クク、と喉の奥の方で笑った彼はなんだか楽しそうに言った。


「選ばせてやろうか?
『もう2度とアイツラと口をきかない』か、『俺のオモチャだと判りやすいシルシをつける』か。
俺のモンで遊ぶヤツなんざいねえからな。」
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