続きは、社長室で。


想いを隠せているから…、貴方は笑い掛けてくれるのでしょう?




「まっ、それもそうかな?」


冗談にクスクスと笑いながら、社長の整った顔が徐々に近づいてくる。



「ッ・・・」


ゾクゾクッと細胞が波打つように、貴方を全身で求めてしまう。




だけれど同時に、何かを発してしまいそうな口を固く結ぶの。




コレは契約があって成り立つモノだから・・・




「フッ、大丈夫・・・

睡眠より性欲が増せば、すぐに楽になれるよ…」



「ン、ンッ・・・」


妖しさを含んだ声色に鼓膜が揺れたあと、すぐにグッと塞がれた唇。



強引に唇を塞いでくれるから、ある意味救われているのかもしれない。




触れる先から体温が急上昇するから、熱に便乗して伝えたくなるの…。




契約なんてヤダ…、私だけを見て欲しいと――




だけれど私の感情を晒すことなど、断じて許されないと解っているから言えナイ。




貴方にとっては、ただのゲームと同じだもの・・・




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