続きは、社長室で。
戻ることのナイ、2人のキョリ。
分かり合えることのナイ、キモチ。
どこまでも、一方通行な想い。
幼馴染みのカンケイは、遠い昔のコトで。
もう、拓海とは呼べない・・・・
刹那を抱きつつも、扉へスッと視線を戻した。
今の私は、秘書・・・
グッ――
戒めた想いの代わりに、拳を握り締める。
女将が踵を返してから、暫くすると――
足音と共に、1人の男性が現れた。
「後藤さん、ご無沙汰しております。」
「いやいや、東条さん。
こちらこそ、お伺い出来ずにすみません。」
一礼したあと、挨拶を交わす2人。
絵に出来そうなほどに、整った2人の容姿に息を呑む。
それだけじゃナイ・・・
私には向けて貰えない、アノ笑顔に。
思わず、見惚れてしまいそうになる。