【短編】Teddy bear
龍太郎
愛は時々
僕を龍太郎に見立ててお喋りをしていました



愛は本当に龍太郎のことが好きなんだと
僕にも伝わってきました



愛がどんなに龍太郎に話し掛けても
なにも反応はありません



だって龍太郎じゃなくて
そこにいるのは僕だから











僕に声が出せる機能がついていたら良かったのにと何度も思いました



愛になにもしてあげられない僕の無力さが情けなかくて仕方がありませんでした

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