キミヲモイ。
早々とシャワーを軽く浴びて、さっき取り出した服を着て髪にドライヤーを当てた。
風によって乱されていく短い髪が、視界に被さって目の前にあった鏡が見えなくなる。
♪〜♪
I do not admit me.
I do not finish me.
Because there is something
wanting to defen.
♪〜♪
Azuの昔の歌を口ずさみながら、ドライヤーを洗面台に置き、ブラシで髪を解いていく。
たふん親はもう仕事に出掛けてるだろうから、鍵だけ閉めてなんとなく公園に向かった。
そういえば同じ家に住んでるのに、三日も親に会ってない。
別に仲が悪いわけじゃないけど――ちょっと仕事場に顔出そっかな。
財布も携帯も持たず、ただ家の鍵だけポケットに突っ込んで、気分のまま来た公園を見回した。