リストバンド

「ハルさん…?」

「ん…」


一応確認するように声をかける。

寝ながらも自分が呼ばれたことがわかるのか眩しそうに顔をしかめ、また寝息をたてた。

何なんだか…。

とりあえず気持ち良さそうに寝ているのを起こすのは悪い。

ため息まじりの微笑を零し、ハルさんの布団を直し立ち上がろうとする。

と、


「ん…ナツオ…」

「わっ!」


ベッドについていた手を掴まれ体制を崩してしまった。

そして一瞬にして頭の中が真っ白になる。

だってだって…

目の前にハルさんの顔。

それにさっきから唇に感じる柔らかい感触。

こここ…これは…




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