リストバンド

あ、やっぱり。

ということで前言をちょこっとだけ修正いたします。

記憶力、少しだけありました。

その事実がうれしくて、思わず緩んでしまう頬。同時にこくりと頷いた。


「…はは、うん。覚えてくれてたみたいで良かった」


目の前に座る彼はふっと目を細め、手に持ったスプーンで餡を一口掬う。

餡を見つめている目もどこか嬉しそうで

すごく好きなんだなって、こっちまで嬉しくなっちゃう。

そんなこんなでにまにましてしまう顔。

何をするわけでもなく頬杖をついてただただザキさんの食べる姿を見ていたら、顔をあげたザキさんと目があってしまって

思わずどきっと鳴った胸を押さえた。





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