先輩の彼女
その後、部活は終了。
「お疲れ様でした。」
あたしは帰る部員達にペコペコ頭を下げた。
マネージャーってこんなもん。
「梨絵ちゃん」
「はい?」
肩を叩いて来たのは
大好きな先輩。
今…
下の名前で読んだ…
あたしの大好きな先輩。
「今日ドリンク…もらわなくてゴメン。集中してたんだ。」
そんな切ない顔しないで!
「へ、へい!大丈夫どす!」
バカー!
何が"へい"だぁ!
何が"大丈夫「どす」"
だぁーーー!!
緊張して声が裏返ったあたしは恥ずかしくて死にそうだった。
「ははっ梨絵ちゃん面白いんだね。それじゃ、また部活でな。」
ほら…
先輩に笑われちゃった
恋愛対象として
見てくれてないよ、絶対。
でも
先輩の笑顔は
あたしの元気の源です。
