先輩の彼女
はあ…あたし、告白できるのかな。
ドリンクを両手に、俯きながら部員の元へと歩く。
告白しても、フラれるのがオチ。
あたしなんか相手にしてくれるわけないじゃない。
という、いきなりのネガティブ発言。
だって あたし
背が小さい。
顔は幼い。
どんくさい。
頭悪い。
運動音痴。
髪の毛、真っ黒。
その他諸々。
こんなにいっぱい欠点があるお前が、カッコイイ先輩に告白する価値なんてねえんだよ!…ってね。
「みなさん、水分補給ドリンクです」
「「「あざーす」」」
バスケをしていた部員達はいっせいに近寄る。
だけど先輩は、1人でバスケをしていた。
なんで来ないの?