それでも君が好きだから
☆沙羅☆

私は柚子に連れられて暗い公園へ。

「ここってさぁ~この時間、人少ないんだよね~~」

「だから?」

「…言っちゃって良い??」

「何?」

「…沙羅、あんた邪魔。」

「え…」





「死んじゃえばいいのに」






「…っ!!?」

フラリと立ち上がった柚子は鞄からギラリと光る…。

「沙羅、これ分かる?ナイフ♪」

「え…嘘でしょ…?来ないで…っ!!」

「あんた、マジいらないもん。蓮は私の物なの」

「…蓮は、私の運命の人だよ」

それが、本音。


―――瞬間、腹部に鋭い痛みを感じた。

ずきずきと、お腹が焼けるように熱い。

あぁ…死んじゃうの、かな?

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