それでも君が好きだから
返事はすぐ返ってきた。

【沙羅へ】

了解~(*´ω`*)

俺も楽しみ。

wってトコが気にくわねぇけどな。

でも、沙羅とデートってマジ嬉しい。

日曜日、迎え行くからな。
 
        蓮


うっそ、迎え!!?

やったぁ~~!!!

私はいつにないはしゃぎ様!

でも、素直な気持ち。

早く来ないかな日曜日!

そんな浮かれ気分で眠りにつく。


―――夢を見た。

蓮がいて、その隣に顔の見えない女。

「蓮…?誰、その女」

蓮はこっちを見ずにその女と遠くへ行ってしまう。

私がどんなに泣き叫んでも振り向いてくれない。

悲しい、苦しい夢だった。

「いやぁぁぁっ!!」

私は飛び起きた。

外はもう明るい。

心臓がバクバクして、汗をビッショリ掻(か)いていた。

「怖かったぁ…」
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