レヴィオルストーリー3

「《移動魔法》」



小瓶を直し、呟いたディルネは目を閉じた。



悪魔の魔力の光が強くなっていき、周りを円形に奇妙な形の文字が囲む。




「行け」



悪魔が命令すると同時に、その姿はその場から一瞬にして消え去った。



もちろん、もう一人の悪魔と人間の青年も一緒に。







北大陸のエルフの森。






そこでレヴィオル国勇者アレンは、悪魔に連れ去られ行方を眩ましてしまった。





それは彼が最も愛する、彼女の誕生日である日の出来事――…








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