レヴィオルストーリー3
「……気になるの?」
不意に前を歩いていたグロアが、振り返って訊いてきた。
何がかわからないアレンはまだ少し赤いまま「え?」と聞き返す。
「…争いの、その魔力よっ。行って確かめたい?」
「………………………。」
図星を突かれアレンは黙り込んでしまった。
…そりゃ気になる。
アルヴェイン国は魔導師大国だから、精霊士はいない。
実際にそれがいるのはレヴィオル国だけなのだ。
それに、一番強く感じるのは精霊士の力だが、他にも違う魔力がいくつかある。
まさかのまさか、…な可能性は低くはない。
「…確かめたい、けど。…まずお前らをどうにかしなきゃ」
「…どうやってどうにかするつもり?」
グロアと手を繋ぎ歩いていたルネが、こちらも振り返ってアレンを見据えた。
説明するのはめんどくさい、と思っていたアレンはあからさまに嫌な顔をする。
しかし他の脱獄衆にもガン見され、仕方なく溜め息をついて話すことにした。
「…お前らには首都を出る直前のところで待ってもらって、…皇居に行こうと思ってた」
「…はい?」
「皇居、え?」と目を白黒させる集団。
だから嫌だったんだとアレンは内心毒づいた。
不意に前を歩いていたグロアが、振り返って訊いてきた。
何がかわからないアレンはまだ少し赤いまま「え?」と聞き返す。
「…争いの、その魔力よっ。行って確かめたい?」
「………………………。」
図星を突かれアレンは黙り込んでしまった。
…そりゃ気になる。
アルヴェイン国は魔導師大国だから、精霊士はいない。
実際にそれがいるのはレヴィオル国だけなのだ。
それに、一番強く感じるのは精霊士の力だが、他にも違う魔力がいくつかある。
まさかのまさか、…な可能性は低くはない。
「…確かめたい、けど。…まずお前らをどうにかしなきゃ」
「…どうやってどうにかするつもり?」
グロアと手を繋ぎ歩いていたルネが、こちらも振り返ってアレンを見据えた。
説明するのはめんどくさい、と思っていたアレンはあからさまに嫌な顔をする。
しかし他の脱獄衆にもガン見され、仕方なく溜め息をついて話すことにした。
「…お前らには首都を出る直前のところで待ってもらって、…皇居に行こうと思ってた」
「…はい?」
「皇居、え?」と目を白黒させる集団。
だから嫌だったんだとアレンは内心毒づいた。