レヴィオルストーリー3
そして、無事カイルを部屋にいるお母さんに届けたユーリとアデル。

親衛隊も集まり、今日は解散ということになった。

ちなみにイルはオムツを替えるのに苦戦し、夫がいたことすら気付いてなかったらしい。



「…あれ?」


今現在城で生活していない親衛隊──つまりユーリとリルムは、今日の成果について話していた。

城の庭園のど真ん中で自分が隊長に相応しいなどと喧嘩をしていたところで、ユーリが立ち止まって遠方を凝視する。


「なに?」

「あそこ…。アレン?」


少年が指差す先には、剣を握るすらっとした人影。

その横顔を見て、リルムは歓喜に目を輝かせた。

どうやら勇者で正解らしい。


「ほんとだっ!やったぁ、もう今日は会えないのかと思った!」

「あれ何してるんだ?」


喜ぶリルムを他所に隊長は首を傾げる。

しかもアレンが見る先には、自分と一緒に暮らしているおじいさんがいるではないか。


思わず駆け寄ろうとしたユーリだったが、リルムに首根っこを掴まれそれはかなわなかった。




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