天使の梯子~キミ想う・ボクの心~

鈴川は、時々、こうして、この家に来ては

おばさんが作ってくれた、料理を持って来てくれたり

時には、晩御飯を作ってくれるようになっていた…。


鈴川の家には、健にぃに連れられて、2回だけ

行ったことがある。


よく話す、お母さんと
よく笑う、お父さん…


そして、鈴川と、健にぃと、オレ…




不思議な感じがして、すぐには、馴染めなかったが


おばさんの…鈴川のお母さんの優しさや

勢いに押されて…

おじさんの、笑いに巻き込まれて


いつの間にか、笑うオレがいて…


そんなオレを嬉しそうに見てる

鈴川がいて…


そんなオレを、時々

「朝美はオレんだぞ」と、いう目でオレを見ながらも


可愛がってくれる

健にぃがいて…




オレの中で


確実に


何かが、変わりはじめていた…






< 290 / 373 >

この作品をシェア

pagetop