異風人
「小夜、真実は一つだと思うがどうだ!」
「ご主人様のおっしゃる通りです」
「では、何故、波と波とがぶっつかり合うと思うのだ!」
「波紋の源が、真実ではないからだと思います」
「民の世界では、真実でない源があるというのか?」
「そうですね、民は皆、自分の考えが正しいと思っていますから」
「そうか、その源を真実のものに、しなければならない」
「小夜もそのように思います」
「民にとって、私が必要だということだな」
「はいご主人様」
民にとって、自分は必要であると小夜にお墨付きをもらった吉平は、コズエに接すると言うよりも、コズエに立ち向かう一つの明かりを見出したのである。肩書きを持っていても、押し潰されるとは何か?その肩書きは、真実ではないということである。肩書きについて、吉平は、このように結論付けたのである。それでは、真実の肩書きとは、何か?吉平は、考えた。そして、吉平は、次のように分析したのである。小夜と私の間には、主人と侍女という大きな格差がある。従って、小夜は、今だかつて、押し潰されたとは一言も言ったことが無い。この小夜との間で立証されている論理からすれば、部長の肩書きには、課長との間で、格差が無いという結論に達する。即ち、部長には、格差を生み出す源となる威厳というものが不足している。従って、課長には、部長を敬うという心が芽生えないのである。私には、山高帽子とステッキという出で立ちにより威厳が備わっている。人の上に立つものは、この威厳が不可欠なのである。
「ご主人様のおっしゃる通りです」
「では、何故、波と波とがぶっつかり合うと思うのだ!」
「波紋の源が、真実ではないからだと思います」
「民の世界では、真実でない源があるというのか?」
「そうですね、民は皆、自分の考えが正しいと思っていますから」
「そうか、その源を真実のものに、しなければならない」
「小夜もそのように思います」
「民にとって、私が必要だということだな」
「はいご主人様」
民にとって、自分は必要であると小夜にお墨付きをもらった吉平は、コズエに接すると言うよりも、コズエに立ち向かう一つの明かりを見出したのである。肩書きを持っていても、押し潰されるとは何か?その肩書きは、真実ではないということである。肩書きについて、吉平は、このように結論付けたのである。それでは、真実の肩書きとは、何か?吉平は、考えた。そして、吉平は、次のように分析したのである。小夜と私の間には、主人と侍女という大きな格差がある。従って、小夜は、今だかつて、押し潰されたとは一言も言ったことが無い。この小夜との間で立証されている論理からすれば、部長の肩書きには、課長との間で、格差が無いという結論に達する。即ち、部長には、格差を生み出す源となる威厳というものが不足している。従って、課長には、部長を敬うという心が芽生えないのである。私には、山高帽子とステッキという出で立ちにより威厳が備わっている。人の上に立つものは、この威厳が不可欠なのである。