ハートの苺キャンディー"THE運命?"
なんか皆怒ると鬼の角が生えたみたいに怖くなるんだもん…
「夕陽…」
陸から…静かに名前を呼ばれた。
「はいぃ!」
「…――ハァ、やっぱ何でもない」
恐怖心でビクビクしている私を、1度ジーッとガン見してからため息をついて話を止めた陸。
バシッ
「って」
「人のことを見るだけ見てため息つくとは何事なのだ!!」
「はぁ?」
「失敬にも程がある!!」
陸の背中を本気に近い本気で叩いて、言いたいことを言った。
陸には礼儀があるようでない!
私の言ったことに理解しきれてないのか、叩いたところらしき部分を擦りながらこっちを見ている。
陸の奴、頭良いくせに鈍いんだから。