魔女の瞳Ⅴ
『黛さん』というのは、哲平の友人、黛まどかの事。

詳しい説明は端折るけれど、黛は近い将来の事を予測する能力を持っている。

わかりやすく言えば予知能力。

哲平の友人には、そういう能力を持つ関係者が何人かいるのだ。

「……」

私は思わず渋い顔をする。

他の誰が『嫌な予感がする』なんて言っても笑って済ませるとこだけど、相手が黛だというのならば、ちょっとスルーする訳にはいかない。

彼女の予知の力は、悔しいけれど魔女である私すら認めざるを得ないところなのだ。

黛の予知は、ただの予想とは違う。

現実に起こりうる事を事前に察知する。

まさしく未来の予見。

彼女の見る予知は、必ず訪れる未来なのだ。

「…哲平、黛は何て…?」

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