魔女の瞳Ⅴ
『矢』の魔術の命中した箇所を軽く撫でながら武羅人が修内太を見る。

傷は皆無だった。

「お前、修内太ってのか?デッドゲイトよりも見所あるじゃねぇか」

「そいつはどうも」

武羅人の言葉を受け流しつつ、修内太は『強化』の魔術を行使する。

肉体を強靭にし、身体能力を向上させる魔術。

術者が近接戦闘を行う時の必須魔術だ。

「後の事は後で考えよう、メグ。今はコイツに集中した方がいい」

「…わかったわよ」

私も修内太に続いて『強化』の魔術を行使する。

「その代わりあんまり被害出すんじゃないわよ」

私がそう言うと、修内太、そして武羅人までもが驚いた顔をする。

「「稀代の魔女の台詞とは思えないな」」

「声揃えて言うんじゃないわよ!」

何だか癪に障り、私は先制攻撃を仕掛けた。

呪眼で武羅人を睨み据える。

『呪縛』の魔術。

まずは動きを封じる!…と考えたのだが。

「おっと!」

直感で私の呪眼を見るのはまずいと悟ったのか、武羅人は素早く視線をそらした。

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