エリートの旋律


そんな私の、目の前に座る男は。


2年で後輩の、松岡 哲。




学内サークルで知り合った いわば、犬猿の仲。



サークル内では、珍しく私にズバズバ言うヤツだ。



・・・年下のクセに!!






それなのに・・・・




「・・・忠告って、アンタいつしてた?」


こうして、いつも愚痴や相談を零してしまう。



私の問い掛けに、いつも溜め息をつく哲。




これでは、どちらが年上か分からない――





「俺は、何度も言ってただろ?

絵美さんに勝る男でないと、貴女には付き合いきれなくなるって・・・」


ピッチャーからビールを注ぐと、またグイッと煽っている。









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