涙恋~RUIRENの魔法~
「はい・・・・・」


「大会もちかいんだろ?
顧問の先生もやきもきしてる。」

「毎日呼び出されてます。」

「悪いこといわない。
あいつはいろんなことがあって
変わってしまった。
亜恋の付き合うような子じゃないよ。」


   今、亜恋って呼び捨てにした


言い放った言葉の中に
先生のイラつきを感じた。


「はい、わかってます。」

「相談にのるぞ。」

「ありがと、先生。」


先生が亜恋って呼んでくれたのが
何より刺激的だった。
心配してくれてる


もっと、もっと心配して


私を好きになって・・・・・

直樹といる時は
先生の視線を感じた。

直樹がやたら触れる髪の毛や頬



先生の目が怒っていた。
それを感じて私は
そのスリルが刺激的になって
結果的に直樹の気持ちを弄んでいた。



男の性


そんなこと知る由もなく
ただ、先生に神経が集中していて
やきもちやかせたくて
わざとに
先生に見せびらかせていた。
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