涙恋~RUIRENの魔法~
「兄貴、やめてください!!
そいつは違うんです!!
大事な女なんです!!」

「早くやれや!!」

仲間はしぶしぶ直樹を囲んだ。


   逃げなきゃ

でも足が動かない。

その男がニヤニヤと近づいてきて
私を抱きかかえ
隣の部屋のベットに転がした。


   こんなはずじゃない


私は悲鳴をあげた。

直樹の鈍い悲鳴も聞こえた。

私の初めては優に抱いてもらうんだ・・・・・


頭の中がパニックになった。
罰があたったの?
自分勝手だから?
直樹を利用しようとしてたから?
先生をあの人から
奪いたいって思ったから?


私は必死に抵抗した。
男はなれていた。
きっとこうして何人もやったんだろう


「騒げ~俺は悲鳴が好きなんだ~」

完全に自由を奪われた。


「優~助けて~」

何度も何度も叫んだ。

   朝からのバカな行動した自分を
   戒めながら
   

後悔しても遅かった

悲鳴の中で感じる痛みは
愛する人にささげる為の夢となって消えた。

すべてが終わった時

「やっぱ、いいね~
純潔を奪うのは~やめられません~」

そういって部屋を出て行った。

涙でくもった視界に見えた
出血が私に地獄からのメッセージをおいていった。


   初めてはもうない
   そして自分は汚い

こんなはずじゃなかった
初めては
優の腕の中で・・・・・・
絶望感が胸に広がった。
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