涙恋~RUIRENの魔法~
でも優はいなかった。
  どこに行ったんだろう

学校に消えていって
あたりはまた静かになった。


車のライトがみえた。
  もしかしたら


私は願った。



そこから降りてきたのは
大量の買い物袋を手にした
愛斗と圭
それから2人
一年生は買出ししていた様子だった。


最後に出てきたのは
優だった。


「戻ったら勉強だからな~」
そう言って
キーをかけて歩き出した。



私はもう
どーでもよかった。

周りをうかがってる余裕なんかなかった。
そんなこと気にしてる時間がない。



私は陰から走り出し
優の目の前に立った。


「亜恋・・・・・・?」

「どこが悪いの?
どうして入院するの?」


静けさに私の声が響く


「静かにして。」
優が慌てた様子で言った。


「おまえには関係ない。
もう遅いから帰れ。
みんなの迷惑だぞ。」

「そんなことどーでもいい。
また噂されて学校に居ずらくなったら
やめればいい。
ユウくんの所に行くから!!
ユウくんだけいてくれたらいいの・・・・・
ここからいなくならないよね?
病気悪くないよね・・・・・・?」

そう言いながら
感情が高ぶって
泣き出してしまった。

小さい子供のように
声をあげて
ワンワン泣いた。

「亜恋・・・・
おい・・・・・」
優は困惑していた。


「コーチ、先行ってるから
亜恋と話してやって。
そんな大事な話なら、しっかり
誤解を解いてやらないと
かわいそうだ。
俺らは他に他言しないから
亜恋を泣きやまして・・・・・・・
かわいそうだ。
コーチの見てないとこでいつも
亜恋は泣いてる。
泣かなくていいように
してやってください。」


愛斗が言った。
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