涙恋~RUIRENの魔法~
「何枚か他にもあって
学校中回ってるみたい・・・・
ネットのサイトにも
流れてて、ひどいこと書かれてるって・・・」
気の毒げに教えてくれた。


いきなり何人かの女生徒が
「嶋村ってどこ?」って入ってきて
クラスメートが
私を指さした。


見慣れない顔は先輩のようだった。


「私たち中村のクラスなんだけど
この大事な時期に
あんたたち何してるの?
そんな教師のクラスだなんて
恥ずかしくて耐えられないわ。
迷惑なのよ。
おとなしい顔して
すごいことするのね!」

私はショックで震えるだけだった。

HRの時間、先生は来てない。

「もめてるんじゃない?」

「見たか?サイト
すげーよな~」


クラス中から声が聞こえてきて
私は絶えられなかった。


ドアが開いて
担任が
「嶋村、職員室に来い。」
と言った。


もう教室にいたくなかったから
かばんを持って
立ち上がった。


「いよいよだね~」

「おくさんいるのに。信じられない~」

言葉の矢に背中を刺された。
居たたまれない教室を後にした。


昨日まで
優に会える大好きな学校だった・・・・・
教室の窓から見える
グランドで優をさがした・・・・

  学校来られない

  

これからどうなるんだろう
私たち・・・・・


突然起きた
恐れていたこと・・・・・


優との愛に暗雲が広がる
< 212 / 441 >

この作品をシェア

pagetop