涙恋~RUIRENの魔法~
自転車をこいでしばらくすると
サッカー部の一行がコンビニの
前で集まっていた。


学校もあさってから
始まる。

秋の全国かけた試合も始まるから
加恋も忙しそうにしていた。


私はその横を通り過ぎた。


「亜恋ちゃん!!」

加恋が走って来た。


「遅いね。ママにそろそろ怒られるよ。
さっき電話した時も
イライラしていたみたい。」

「うん・・・・
まずいね・・・・・
講習の成績もよくないから・・・
怒ってた?
気が重いな・・・・・」


「一緒に帰ろう。
電話切った後に会って
ウインドショッピングしてたことにして・・・」

「いいの?」

「え?もちろんいいよ。」

最近加恋はやけに
友好的だった。


「愛斗一緒でもいい?」

「え?愛斗?」

「一緒に帰る約束なんだ。」

「あ・・・それじゃどこかで待ち合わせしようか?」

私は空気を読んだ。

「いいよ。ちょっと待って。」


加恋が携帯を取り出して
電話をかけた。

「ママ、今亜恋ちゃんと一緒なの。
買い物してたから遅くなっちゃった。
うん・・・ママと電話切ったすぐ後だよ。
うん・・・もうちょっと遅くなるけど
亜恋ちゃんに変わる?」



加恋は私に電話を渡した。



「あ、おかあさん・・・」


「テスト終わって何時間たってるの?」
さすがに怒ってる。


「最後だから、講習でできた友達と
遊んでて・・・それで
加恋とあったから・・・・」


「そうなの。テストどうだったの?」


「うん。まぁまぁ・・・・かな・・」


「たるんでいるんじゃない?
あなたは勉強しかないのよ。」


  またはじまった・・・・


加恋が電話をとった。
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