涙恋~RUIRENの魔法~
「ほら、彼がくる時間でしょう?
私は時間見つけて必ず会いに来る。
それまで彼氏の話いっぱいためておいてね。
私もね、ここを出たら
彼に会えなくなってしまうから
今作戦たてているの。
絶対離れない作戦
うまくいったら報告するから。」


「わかった!!
待ってるね。絶対ね。」



指きりした。



「友達だよ。」


「うん、ずっと友達だね~。」



「じゃあ、また来るからね~
頑張るんだよ~」


「うん、待ってるね~」
学校で話すような大きな声で
別れた。





病室を出た私は
見かけたことのある男の人を見つけた。



その人に

名前を呼ばれて
ナナンの彼が四季さんの彼と
同じ人だとわかった。


四季さんは・・・・
身をひいたんだろう。


ナナンの彼があまりにつらそうな表情だったから
だいたいのことは想像がついた。



この恋もつらい恋なんだって


愛する人といたいってことは
いろんな犠牲を払わなければ
成り立たないんだろうか・・・・・・
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