涙恋~RUIRENの魔法~
「俺の契約なんだけど・・・・
これでいつでも声がきけるだろう?
通話料無料ってやつ~」


「きゃ~~~嬉しい~
いいの?ほんとに?」


「その代り、違うとこかけるなよ。
俺は金なしだからな~」


「うん、うん、だってユウくんの声だけでいいの。」
夢みたいだった。


さっそく携帯で優にかけてみる


優がにっこり微笑んで

「もしもし・・・」


「あ・・・ユウくん?」


「違います・・・・?」


「ユウくん・・・・・愛してる・・・・・」


「俺も愛してるよ・・・・・」




「これで離れててもさびしくないだろう?」


「うん。うれしい・・・・・」


「泣くなよ、電話切るぞ~」


そう言って二人で見つめあった。



携帯電話・・・・・・・


うざったいと思っていたけど
私と優をいつでもつないでくれる。



お揃いの携帯電話


二人で乾杯するように
カチッと合わせた。



「ユウくん・・・・幸せだよ・・・・
今は泣いてもいいかな~」


優は優しく笑った。
< 270 / 441 >

この作品をシェア

pagetop