涙恋~RUIRENの魔法~
優が泣いている・・・・・・


  私はなんてことをしてしまったんだろう


初めて自分がしたことが
愚かだったと知った。



「あと一日でも遅れていたら
死んでいたなんて・・・・・
母親である私の責任なんですから・・・
ここで亜恋に屈したら
いけないと・・・・・
意地になっていたんです。
何かしら私の留守の間に下に降りて
食べてるんだろうなんて
簡単にかんがえてたんです。
まさか・・・・・・
まさか・・・・・・
何も口にしていないなんて・・・・
思ってもいなかったから・・・・・」

母の声が震えていた。


「あの子は小さい頃から
根性はあったからな。」



「言い出したらきかないってね。」

母が私の髪の毛を撫ぜた。



「ぼくが・・・・・・
こんな病気にかかってしまって
いつ死ぬか分からない毎日に
亜恋は怯えているから・・・・・
僕と一緒にいるために・・・・・
こんなことしたんです。」




「言い出したらきかない子だから・・・・」

優の目が涙であふれているのだけ
私は追っていた。



 後悔・・・・・・



声を発せたら
しっかり・・・・・謝らなき




申し訳ない気持ちで一杯っだった。
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