涙恋~RUIRENの魔法~
あの日
別れたあの日
俺は、亜恋にとって悪魔だったね。
俺は、亜恋じゃなくて
子供を選んだんだよ・・・・・・



あの時
何も知らなかった。


亜恋のお腹の中にも
大事な命が宿っていたことも
一人で命を葬ったことも
最低な男だったね、俺は・・・・・・



最低な男には
制裁が加えられた。


理恵子の死はまだ
俺にはわからない・・・・・・
自殺だったのか
事故だったのか
理恵子はきっと一生かけて
俺にその課題を解けと言っているような気がするんだ。



それからの俺は
空虚という言葉とともに生きた。
どこに行っても
非難の目にさらされた。


それが俺のつぐないないだと
思った。


俺は亜恋と亜恋の子供と
理恵子と理恵子の子供を
不幸にしたのは俺だから


これから先
非難もすべて受け止めて
制裁を受けていこうと
心に決めていた
ある日



あの風景画の前でまた
亜恋に出会ってしまった。



俺は、人生の中で
何度亜恋と巡り合うんだろう・・・・・・


運命を感じざるえなかった。
< 371 / 441 >

この作品をシェア

pagetop