涙恋~RUIRENの魔法~
圭が「もったいねーの!!」と言ったので
内心ほっとした。

席について愛斗が
「亜恋は、好きな人がいるのか?」
ときいてきた。


「え?いや・・・別に・・・・」
突然の質問に慌てて返した。


「やっぱり付き合うなら好きな人と
付き合いたいよな~
だから、俺はまだ付き合う気にならないんだ。」


たぶんここで愛斗は

  『好きな人がいるの?』
そう聞いてくることを願ってるような気がした。


あえて
「私もそう思う。
自分の好きな人と付き合いたいよね。」
そう言った。


それきり愛斗は何も言わなかった。


キスの意味は深かった。
愛斗の様子に
痛いほどあのキスが本気だと叫んでいる。


愛斗の性格は
きっと一途でまっすぐで
もし一緒にいれたら
私の青春に幸せな風を吹き込んでくれる・・・・


堂々と一緒にいられる恋を
私はしてみたいと思った。


愛斗は近づこうとしているのに
私も踏み出したいと思ってるけど


加恋のことを考えると
それはできなかった・・・・・・

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