涙恋~RUIRENの魔法~
加恋と愛斗も
その団体で校門の外に消えていく。


顧問が優に

「これから、どうするんだ?」
と、聞いた。

「とりあえず、小樽に戻って
何か考えます。
子どもたちには、働く学校が見つかったって
言ったから、先生も合わせておいてください。」

「もう教師はしないのか?
おまえは、教師にむいてるぞ。
一度の失敗でくよくよするなよ。
仕事なかったら、コーチとしてやとってやるから
また連絡よこせよ。」


そう言って優の肩をたたいて
校舎に消えていった。


   先生してるんじゃないの・・・・・?

胸のざわめきで一杯だった。

優のバイクがどこにあるのか
知っていた。
慌ててそこに移動した。

バイクは商店街のはずれの駐車場にあった。
学校の帰り道に
香とショッピングして帰る時
見つけた。


「お久しぶり」
私はバイクに声をかけた。

このバイクの後に乗って
現実逃避をしたあの頃・・・・・


バイクに書いた


Y&Aの文字を捜した。
もうあるはずない見つからないようなところに
書いた、あの文字・・・・


その時

「誰!?」

強い口調の優が後にいた。

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