涙恋~RUIRENの魔法~
応援団
必ず会えるはず

私は必死で会場を走り回った。

各学校の応援団が場所取りをしていた。
もちろんうちの学校も・・・・
知っている顔はたくさんいた。
ベンチに入れず
応援席で力いっぱい応援する姿は
私の胸を打つ。
みんな
  次こそ!!
闘志に燃えている。


アウェイ側というか
相手学校の方にも足をのばした。

ゴールの中に
愛斗が立っていた。

むねがキュンとした。
練習であっても愛斗は手を抜かない。
自分でも気づかないまま
フェンスに近寄って、張り付いて見ていた。


休憩にドリンクを飲んでる愛斗が一瞬
こちらを振り返った。


びっくりしたけど
  変装してるんだった・・・

そう思ってサングラスからじーーーっと
愛斗を見つめていた。


小走りに愛斗が近づいてきた。

「来てたの?」

私はキョロキョロ周りを見渡した。

「亜恋、何してるの?」


  ばれてるーーーー!!!


「いや、応援にきた。」

「サングラスなんかかけて
俺を緊張させないようにしたのか?」


「あ・・・・う・・ん・・・・」


「あのさ、終わったら話があるんだ。
もう少し行ったら
ショッピングセンターあるだろ?
そこの噴水の前に
3時でいいかな。」
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