嫌いになるまで傍にいて
傍に


あのまま何とか家にたどり着き


あたしはリビングにいた。


冷蔵庫を開けると、湯川用のコーラが並んでいた。


もう…要らないのにね。


飲みかけのコーラを取り出す


一口、飲んでみると
すでに炭酸は抜けていて

気の抜けた甘ったるい物に変わっていた。


「マズ……」


残されたコーラがあたしみたいで

悲しくなった。



そしていつのまにかあたしはソファの上で


寝てしまった。



やっぱり見るのは湯川の夢で。


あたしの家でコーラ飲んでて。


笑顔で……………





ピンポ―ン―――……









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